Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十四)雛の別れ
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(十四)雛の別れ (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 114.139 Zeichen · 233 Bildschirme
翌る朝、ガラッ八の大変が鳴り込んで来ました。髷節が少しゆるんで拳固で額際の汗を撫であげる様子は尋常ではありません。
「何が大変なんだ、相変らず御町内の子供衆を皆んな虫持にするぜ、少しはたしなめ」
「落着いていちゃいけませんよ、親分。三輪の万七親分が乗出して、小網町を小半日せせっていると思ったら、何に目星をつけたか、お半を縛って行きましたぜ」
「何? 三輪の兄哥がお半を縛った?」
「だからあわてもするじゃありませんか、ね親分。何とかして下さいよ」
「お絹を縛るより確かだぜ、八」
「親分までそんな事を言っていちゃ、あっしは丸潰れだ。お半という女は、そりゃ醜い女に違いないが、若旦那と嫁の間を一所懸命取持とうというほどの善人ですぜ」
「お前の鑑定が当てになるものか。とにかく行ってみるとしようか」
「有難え、そう来なくちゃ」
銭形平次はとうとう八五郎に引っ張り出されました。
「お前の面を丸潰れにするでもあるまいと思うから出かけるんだが、別に下手人の当てがあるわけじゃないよ」
「でも、親分が乗出して下されば、何とか眼鼻が付きますよ」
ガラッ八にしては、平次が顔を出しさえすれば、自分の不面目が救われるような気になっているのでした。