Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十四)雛の別れ
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(十四)雛の別れ (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 114.139 Zeichen · 233 Bildschirme
世間に漏れるのを防いだのです。その間に折を見て中の財宝を持出す計画だったことは言うまでもありません。
五人の中で悧巧な信太郎は、隙を見て土蔵を脱け出しましたが、村右衛門に脅かされた言葉が恐ろしくて秘密を漏らす間もないうち、鋳掛屋の権次に誘い出され、こんどはうんと権次に責められて土蔵の秘密を打ち明け、かえって権次に殺されたのでしょう。これは丹下村右衛門の口から聴いたことと、いろいろの事件とを綜合して、平次の組み立てた想像です。
信太郎から秘密を聞いた権次は、合鍵で土蔵に忍び込み、一度は小判を盗み出しましたが、二度目には村右衛門に見付けられて斬られてしまいました。
「主家のお取潰しに紛れて、大金と宝物を取込むとは太い奴じゃありませんか」
八五郎が腹を立てるのも無理のないことです。
「その通りだ。あの金は山崎家の後を立てるために、旧臣の身の立つために、入要な金だったんだ。それに、五人の子供を長持に入れておくとは鬼のような奴さ。殺すつもりはなかったにしても、一日おくれると助けようはなかった。俺は子供にひどい事をする奴は許す気になれないよ」
平次のこんな激しい憎悪は、ガラッ八も見たことはありません。