Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十四)雛の別れ

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(十四)雛の別れ (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 114.139 Zeichen · 233 Bildschirme

Aozora Bunko

「親分、この通りだ」

「八、お前の顔も立ったぞ」

「有難え」

*

お絹もお半も許され、お絹はまもなく丸屋に戻って、染五郎と睦まじく暮しました。

石巻左陣は丸屋六兵衛殺しの罪状が明らかになって、死罪になったことは言うまでもありません。その罪状というのは、丸屋六兵衛に後添いを世話すると持込み、その仕度金を三百両受取って、急に金が欲しくなり、世間体をはばかる丸屋六兵衛をあざむき、夜陰におびき出して刺し殺したのです。その頃丸屋の嫁が里に帰され、染五郎と逢引の合図を交しているのを見て、悪賢い左陣は、女下駄で足跡までこしらえて罪をお絹に転嫁しましたが、川に捨ててあったお絹の守り刀については、不思議なことに何にも知らなかったのです。

「不思議じゃありませんか。ね、親分。あの川の中から見付けた、お絹の短刀はどうしたことでしょう」

一件落着してから、ガラッ八が最後の疑いを平次に持出すのも無理のないことでした。

「あれは俺にも判らなかったよ。しかし、お絹の荷物の中から短刀を盗み出せるのは、お半の外にはないことを考えると、すぐ判ったんだ」

「へーエ?」

「お半は根が悪い女じゃあるまい。