Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十四)雛の別れ

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(十四)雛の別れ (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 114.139 Zeichen · 233 Bildschirme

Aozora Bunko

酒と煙草の弁

このあいだ、ある雑誌に私が蓄音機を二十台もっていると書いたら、さっそく税務署から課税されたには驚きましたね。これらの蓄音機は、手でまわすといった種類の、全くの骨とう品なんで、それも長い間に心がけて集めておいたものなんですよ。それを税務署は新品と思い違えたものらしい。

酒と煙草の弁

酒と煙草がなかったら書けない、という人が多いが、まあ私にはレコードがその代用品で、いまでも西洋の大家が演奏にくれば必ず聴きに行っている。そうすると何かしら一つの新しい境地を見いだして、生活上のいいうるおいになる。

しかし私は酒も強かった。三十代の新聞記者時代、ちょっと飲んで、それから途中で二十年間よしていた。戦争がはじまって酒が配給になってから、また飲みだしたが、どうも身体によくないと思ってね、今年の春からずっとよしている。のめば身体が大きいから強い。強いからかえって毒になるんですね。飲みはじめると、私の方が若いものより、ずっと強いんですよ。

煙草も、ひどい煙草好きだったんだが、関東の大震災によしたから、やめてちょうど三十年になります。で、私は若い人に、煙草は百害あって一利もないから、よした方がいいと、よく言うんだが、いったん喫煙癖がつくと、なかなかよせないですね。