Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十四)雛の別れ
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(十四)雛の別れ (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 114.139 Zeichen · 233 Bildschirme
彼女が女流落語家の元祖だ、と書いてあったが、そうでなく、女の落語家の元祖は、明治三十五年ごろに東京に燕嬢という柳派の落語家がいて、これが最初の女流落語家でした。その燕嬢は当時の夜会巻に髪を結い、黒紋付の羽織の、りゅうとしたなりで高座にでて、人気を呼んでいました。
その頃、ブラックという英国人がいて、これも寄席にでては、ときおり真打をやっていた。つまり英語の落語を翻訳してやっていたんだね、この人は……。とにかく二人とも、非常な異色として評判でした。
ところが燕嬢は、千葉秀輔という人の奥さんで、この秀輔という人は当時のドイツ語学者だった。これは私の勤めていた新聞社の同僚だったので知っているんですよ。
この秀輔がのちに、三浦環のあとを追いかけ廻すようになってね。環がまだ未婚でザルコ・リーなんかと、帝劇でオペラをやっていた時分だったが、秀輔の惚れ方たるや大したもので、三浦環は彼のしつようなる追跡に嫌気がさして、南洋で三浦博士と結婚してしまったんですよ。
それでも秀輔はあきらめない。全く彼は大変な男で、夢中に環を追いかけたが、この人の本当の奥さんが燕嬢で、この燕嬢がなんの因果か、私の友人が幼稚園時代に教わった先生だったという因縁があります。