Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十)金色の処女
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(十)金色の処女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 137.868 Zeichen · 278 Bildschirme
それは捨て置けないから、何とかして兄を呼び寄せて意見をし、本心に還らせるつもりのところへ、俺とお前が入門したんだ」
「ヘエ――」
「向うは平次に八五郎と知って入門させた。それからはお前の知ってのとおりさ、――たぶん、左内坂を引払う頃、願いが叶って兄に巡り逢ったことだろうが、玄内は弟の意見など聴き入れなかった」
「なるほどね」
「娘のお加奈が――今晩は海真寺の本尊を盗むつもり、放埒な住職をこらしめるためだ――とか何とか書いた玄内の手紙を見て、それが真の伯父とも知らずに俺に教えたのだろう」
「お加奈は泣いていましたぜ、可哀想に」
「俺はただ泣かせただけだが、お前は縛ったじゃないか。いずれにしても夕顔の花とは縁がないよ、諦めるがいい」
「へッ、有難い仕合せさ」
ガラッ八はペロリと舌を出しました。調子は道化ておりますが、顔に漂う一抹の哀愁は覆うべくもありません。