Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十)金色の処女
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(十)金色の処女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 137.868 Zeichen · 278 Bildschirme
「小法師で何とか手当をしてくれるだろうよ、あまりクヨクヨしたものじゃあるまい」
「とんでもない。あの若主人が、死んだ番頭の配偶に、百も出すものですか。あんな因業な人間はありゃしません」
「そんなことはあるまいよ」
「何とか身の振り方の付くようにと、近所の方が言って下さるから、私の口からそう言うのも変だけれど、思召しだけでも聞いておこうと思うと、けんもほろろの挨拶じゃありませんか」
「…………」
平次も何か予想外なものを感じました。
「左太松にはさんざんな目に逢っているから、香奠の外には百も出せない――あべこべに、千両近い金を返して貰いたいくらいのものだ、とこう言うんです」
「千両?」
「あの若主人の祐吉の野郎が言うんです、――もっとも家の人が、ときどき若主人に無心を言っていたのは、私も知らないじゃありません。でも、家の人に言わせると、あの身代を継がせて、旦那面をさせてやったのは、みんなこの俺のお蔭じゃないか、お嬢さんのお小夜さんだって、俺がその気になりゃ、祐吉なんかと一緒になるものか――って」
「それは左太松の言い分か」
平次はお国の言葉の重大さに驚いたのです。