Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十)金色の処女
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(十)金色の処女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 137.868 Zeichen · 278 Bildschirme
「やい女ッ、――この小僧を殺したって、亭主殺しの罪は隠し切れないぞ」
平次もツイ、この女のあまりの太々しさに、日頃にもない叱咤を浴びせます。
*
お国はその晩のうちに送られて、甲子太郎は許されました。
いろいろの事が判りました。
中でも諸人を驚かしたのは、もう一年も前のこと、祐吉は金ずくでお国に頼み込み、左太松を誘って世帯を持たせ、自分はお小夜の歓心を買って小法師の跡を襲いだ上、いろいろ小細工をして、先代と甲子太郎までも遠ざけていたことです。
親類相談の上、少しばかりの分配をやって祐吉を分家させ、改めて実子の甲子太郎が入って小法師甲斐の後を襲ぎました。
それはずっと後のこと。
「親分、判らない事ばかりだ。お国はどうしてあんな事をやらかしたんでしょう」
ガラッ八は絵解きをせがみます。
「何でもないよ、――左太松がお小夜に未練があるのを知って、お国はあんな気になったのさ。嫉妬だけじゃない、甲子太郎を取込んで、あわよくば小法師の家を乗取るつもりだったのさ」
「ヘエ――」
「祐吉に罪を被せるように仕組んだのはそのためさ。ところが、甲子太郎が一番先に縛られて、こいつは思いの外だったかも知れないが、どうせ納戸に二人で居たんだから、許されるに決っていると高をくくっていたのだろう。