Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

せいしゅんのぎゃくせつ

青春の逆説

織田 作之助

Lesen Sie 青春の逆説 (せいしゅんのぎゃくせつ) von 織田 作之助 (おださくのすけ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.593 Zeichen · 325 Bildschirme

Aozora Bunko

朝っぱらからあんまり喜ばさないで頂戴ね。へ、へ、へ、……」嬉しそうに笑っていたが、ふと真顔になると、

「本当に知らないの?」

「ええ」

「そうか、じゃ教えてやろう。村口多鶴子ってのは、ありゃ君つまらない奴だよ。良い役をつけて欲しさに、監督とくっつきやがった挙句、到頭カル焼みたいに肥り出して来たお腹を、あっという間にもとのスタイルに整形したというかどで、ちょっと来なさい――そんな奴だよ。それで謹慎してりゃ、未だ可愛いが、よくよく人気稼業が忘れられんと見えて、しゃりしゃり『オリンピア』へ現れて来るって代物だ。酔っぱらって書けなかったいいわけじゃないが、あんな奴の提灯持記事を書くのは、おら真平でがんすよ。あはは」土門は一気にまくし立てると、「だが、君は役目だから、せいぜい書きたまえよ、はじめての記事だろう? 頑張って書きたまえ。じゃあ、また……」と、言いながら、立ち去ってしまった。

なるほど、そんなわけだったかと、豹一はもう書き続けるのがいやになった。じつは彼は提灯を持って書いていたのである。豹一はいきなりいままで書き綴って来た原稿用紙を破ってしまった。そして、新しいザラ紙に「1」