Japanische Klassiker mit Furigana
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くいどうらく
食道楽
村井 弦斎
Lesen Sie 食道楽 (くいどうらく) von 村井 弦斎 (むらいげんさい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 160.757 Zeichen · 321 Bildschirme
中川「それは予防法がある。最初水道の使用に慣れない内は大層沢山に鉛の中毒を受けた人があったので段々気が付いて使用法が上手になった。水道の水も幹線の鉄管を流れている時は無論鉛毒もないが自家用の鉛管へ入ってから一日も二日も流れずにいると自然とその中へ鉛毒が生じて来る。だから西洋の台所では朝早く第一番の水を出す時ネジをねじって先ず最初の溜り水を二分間か三分間ドシドシ流してしまって、鉛管の水がすっかり流れ出て本幹の清潔な水が其処へ来た時その水を桶へ受けるようにする。どんな無性なお三どんでも決していきなり桶をネジの口へ当てて昨夜の溜り水を使うような事はしない。朝ばかりでなく何時でも水道の水を使う時は先ず最初の溜り水を捨てる習慣になっているから鉛毒を受けんけれども我邦ではまだ水道の使用者に経験がないから、朝起ると直ぐに水道の鉛管から水を出してそれで飯を炊いたり水を沸かしたりする。あれが実に危険なので、もしや二日も三日も溜まっていた水だと鉛毒は勿論、悪い虫も必ず発生しているに違いない。蛭が出るの虫が出るのと騒いだ事があったけれども太い本管をドシドシ流れている中では蛭も虫も発生する事は出来ん。