Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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くいどうらく

食道楽

村井 弦斎

Lesen Sie 食道楽 (くいどうらく) von 村井 弦斎 (むらいげんさい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 160.757 Zeichen · 321 Bildschirme

Aozora Bunko

と自分では手渡しにせんつもり。主人の中川も大原の様子が平生に異れるを知り「大原君、君もいつの間にか大層変化したね。人に土産物を贈るなぞとよくそんな事へ気が付くようになったね。全体何を妹にくれるのだ」大原「半襟だ」主人おかしく「ウフフ君が半襟を買って来たのか、よほど妙だな。前代未聞の珍事だね。マア遊んで居給え、今に帰って来るかも知れない」大原「そうさね、途中で行違いになっても残念だから待っていようか。時に中川君、お登和さんは東京で何処へか嫁に遣るつもりか」主人「好い口さえあれば遣りたいと思うが、しかし僕が女房を貰わない内は困る。僕が貰ってから彼を遣るつもりだ」大原「そんな事を言わないで早く遣り給え、今の内に」主人「だってまだ貰い人もない」大原「あるよ」主人「何処に」大原「何処にでもあるがね。こういう事は機会だから機会を外すとかえって良くない」主人「それは随分今でも好い口が出て急にくれろというなら彼のためだから僕の不便を忍んで遣らないとは限らん。しかしまだ東京へ来たばかりで誰にも会っていないし好い口の出るはずもない。いずれ何処へか遣らなければならんから好い口の世話をしてもらうように今日は近づきかたがた小山君の処へ遣った。