Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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くいどうらく

食道楽

村井 弦斎

Lesen Sie 食道楽 (くいどうらく) von 村井 弦斎 (むらいげんさい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 160.757 Zeichen · 321 Bildschirme

Aozora Bunko

きっと驚きますよ」大原「僕もお相伴を」お登和「ですが美味いシチュウは今日の間に合いません」妻君「そんなに長く煮るのですか」お登和「イイエ長く煮過ぎても肉が硬くなって味が抜けますし、煮方が足りないでも柔になりません。ザット三時間位煮てちょうどよい時に火から卸すのがシチュウの一番むずかしい処ですけれども美味しい味を出させるには今日煮たものを一夜冷しておいて明日召上る前に温めて出しますと肉の味と汁の味とよく調和して極く美味しい処が食べられます。やっぱり鯉の濃漿のような訳で」妻君「アラ鯉こくもそうですか」お登和「鯉こくもその日に食べると詰まりません。今夜よく煮てそのお鍋を地の上へ卸して一晩冷しておいて明日になってモー一度煮なければ極く好い味が出ません。全体西洋料理でも極く上等の御馳走は二日も三日もかかって拵えますし、支那料理はなおさら七日も八日もかかるものがあります。直ぐ煮て直ぐ食べては大概なものは美味しくありません」とこの説明に大原少し張合抜け「御馳走を拵えるのは随分面倒ですな。日本料理で非常に長くかかるものは何です」お登和「そうですねー、お多福豆を本式に煮ても最初から三日位かかります」