Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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くいどうらく

食道楽

村井 弦斎

Lesen Sie 食道楽 (くいどうらく) von 村井 弦斎 (むらいげんさい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 160.757 Zeichen · 321 Bildschirme

Aozora Bunko

小田原の紫蘇巻梅干は梅の実も肉が厚くって種離れがよくって皮が薄くって格別だけれどもそれを巻いた紫蘇が小田原の特産だそうだ。東京へその種を播いてもあんな上等の色の紫蘇が出来ないというね。この柚餅も大久保家伝来の名物だ。ここに磯松風という小田原の菓子がある。これは非常に上品で高貴の人の賞翫を受けるそうだ。その外に箱根の自然薯煎餅、小田原の蒲鉾、しおから、牛蒡の砂糖漬なんぞは皆んな小田原で買ったのだし、大磯では虎子饅頭の外に近頃新製の小饅頭も買って来た。この曲物は塩見の甘酒、竹の皮へ包んだのが踏切のけわい団子といって家こそ不潔いけれども大磯第一の名物だ。僕はモー少し猶予があれば片瀬へ寄って竜の口饅頭を買って鎌倉で力餅を買って、浦賀へ廻って日本一の水飴を買って、金沢で藻ズクを買って来ようと思ったがそうは廻り切れなかった」とこの人は諸国の名物を買うのが道楽。大原も土産物の饒多なるに一驚し「小山君、君はこんなに色々の物を買込んでどうするつもりだ」小山「これには少し理由がある。中川君の妹のお登和さんという人が長崎じこみの料理自慢だから僕は一品ずつ中川君の家へ持って行ってお登和さんに食べさせたい」