Japanische Klassiker mit Furigana
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しげき「すいせんともくぎょ」
三好十郎の仕事 別巻
三好 十郎
Lesen Sie 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.145 Zeichen · 440 Bildschirme
無縁ぼとけの故事来歴をしゃべりちらしているうちはよかったが
やがて、今に臭い臭い匂いがして来るから
がまんしにくかろうが、がまんしろの
お金をもうけるためには
あんな匂いをさせて業を重ねなくてはならないのと
遠慮もえしゃくもない高声だから
垣根ごしに父も母にもつつぬけに聞えるんだ
母は今にも父が怒り出しはしないかと
ハラハラしながら横目で父を見ると
父はお花婆さんの口の悪いには馴れているし
腹には毒のないことも知っているが
さすがにおもしろくは無いと見えて
舌打ちをしてコエだめの方へ行って
コエをかきまわしはじめたと言うんだ
そらそらそら! ほとけさんたちよ
業の匂いがはじまりましたよ
鼻がもげぬように用心するこった!
お花婆さんが声をはりあげる
あんまりだと思って母が垣根の方をヒョイと見ると
思いがけない、君のお父さんが真青な額に青筋を立てて
垣根の方からヌッと首を出して
内の父の方を睨んでいる!
びっくりしてよく見ると
ブルブルふるえる右手に、鎌を握りしめている!
その形相が凄いんだよ!」
「いいえ、あなた、御院主さんは
あんまり天気が良いものですから
その朝はおつとめの前に御自分もお墓の掃除の加勢をしようとおっしゃっていましてね