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Japanische Klassiker mit Furigana

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しげき「すいせんともくぎょ」

三好十郎の仕事 別巻

三好 十郎

Lesen Sie 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.145 Zeichen · 440 Bildschirme

Aozora Bunko

壮六 はあ? なんでございましょうか?

勝介 いやいや、なんでもない。この、金吾君といったか、柳沢だね? この人の手があんまり、大きいもんだから、これがびっくりしてね、ハハ、ハハ! いやいや、金吾君、かくさないでもよろしい。こういう、直ぐ何でもおかしがる子だ。決して失礼な気持で笑っているんじゃない。そういう立派な手は東京あたりにはもう見られないもんだからね。

壮六 ハハ、そうでやすか。なんしろ、永いこと重いマン鍬なんど使っていやすと、ゴツくなりやして、中でも金吾のはここらでも大将でやす。

勝介 (笑いを引っこめて)いや、そういう手が日本の土地をひらいたり、山に木を植えたりしてくれるのだ、うむ!(金吾に)なにかね、君は将来この奥で高原地の農業やりたいそうだな?

金吾 ……はい、はあ。(口の中で)

勝介 結構だ。まだ若いようだが、いくつになったかね? え?

金吾 あの……(言葉が出ない)

壮六 (見かねて引きとって)二十四でやして。同い年で、私と。

勝介 そうかね、そりゃ……これからだ、すると、これから、諸君の時代だ。明治も今年は四十年だ、わしらみたいな天保生れの老骨はソロソロひっこんで、諸君が引きついでくれなくちゃならん。