Japanische Klassiker mit Furigana
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しげき「すいせんともくぎょ」
三好十郎の仕事 別巻
三好 十郎
Lesen Sie 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.145 Zeichen · 440 Bildschirme
金吾は、もうこいで、落窪のはずれの山を二段歩ばかり買っているんでやして。
勝介 そりゃ、えらい。落窪というと――?
壮六 間もなく、その部落をこの馬車が通りますが、その先生のおいでになる野辺山が原の、ちょうど入口にあたる所でがして。
(窓の外を見て)千曲川が、もう間もなくグッと曲りこんで、この道と離れてしまいやすが、するつうと、道はのぼり一方になりやして、その登りつめた所が落窪で、そこから、野辺山が原でやして。
勝介 そうかね、じゃ都合で、私も金吾君に頼んで、その近くに山を買って小屋を建てるか、どうだね。お世話願えまいか?
壮六 そうしていただけりゃ、私らの方もありがたいわけで。なあ金吾?
金吾 うん……
壮六 (じれて)お前どうしたつうんだ? さっきから眼ば据えて、うんうんと言うきりでよ。
金吾 ふう……(今度は低くうなるような声を出す)
勝介 (笑って)まあいい、まあいい、ハハ。
壮六 (取りなすように)いえ、ふだんはこうじゃ無えんでがして。いえ、ふだんから無口な奴じゃありますが、しかし、こんなどうも。なあ金吾よ!
春子 あら!(これは先程から窓の外ばかり見ていたのが、何かを見つけて叫ぶ)あれ、どうしたんでしょう、お父様あんなに、あわてて駆け出して――