Japanische Klassiker mit Furigana
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しげき「すいせんともくぎょ」
三好十郎の仕事 別巻
三好 十郎
Lesen Sie 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.145 Zeichen · 440 Bildschirme
それを見てて、その金吾と言う人、貰い泣きしたんだとおっしゃるの、お父様は、そんな事ってあるかしら、あんな、まるで銅像みたいな田舎の人が?
敦子 そうねえ。……ああ! もしかすると、その人にも、もしかするとお母さんが無くて――小さい時にお母さん亡くしてて、やっぱし春子さんと同じように、その仔馬と親馬見てて、それを思い出したのかもしれないじゃありませんの? そうだわ、きっと!
春子 そうかしら? だって、それにしても、そんなことツンともカンとも感じたりするような人じゃないのよ。まるで銅像みたいな、熊みたいな、そうだわ、マダム・フーリエに言わせると、ソヴァージュってやつのお手本みたいな人よ!
敦子 そりゃ、しかし、そんなような人が、かえって心の中はやさしいかも知れなくってよ、案外。
春子 そうかしら。でもそりゃ敦子さんが、その人をごらんにならないからだわ。ま、一度ごらんになってよ、とてもそんな――
敦子 だって信州の山の中の人を私が見れる道理がないわ。
春子 じゃ来年の夏、ごいっしょに行きましょうよ。その人の世話でね、お父様、山を少しお買いになったの。来年の春迄にはそこに小さな別荘建てるんですって。