Japanische Klassiker mit Furigana
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しげき「すいせんともくぎょ」
三好十郎の仕事 別巻
三好 十郎
Lesen Sie 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.145 Zeichen · 440 Bildschirme
温度は計ったかね?
金吾 へい、水口のところ、しょっちゅう手で計っちゃいますけど、どうも、そう言えば、どんな風にしても冷っこ過ぎやして。
勝介 そりや寒暖計が一本なくちゃ駄目だ。よし、私が今度持って来てあげよう。いや今度と言うよりは、今日これから私は海の口の林さん――郵便局をやってる、カラマツの植林に熱心な、あの人んとこにチョット行くから、あすこにでも有ったら手に入れて来てあげよう。そりゃ、テッキリ水温だ。なんとか水温を上げる工夫は無いかなあ?
金吾 いろいろ私も考えやしたが――ここらでは昔っから取入れ口をこんな風にアゼを幾重にもつきやして、日光であっためる事あやっていやすけど、それ以上の工夫と言っても――
勝介 そうだ、陽のよく当る所に小さい貯水池を作ったらどうだろう?
金吾 貯水池でやすか? ふむ……
勝介 まあまあ、いろいろやって見ることだ。私も考えてみよう。なあに、一里も下にはチャンと出来ている稲作だ。なんとか作って作れない事は無い。気永がにやることだ。私はこれから海の口へ行くが、暇だったら今夜でも私んとこへやって来てごらん。もっとも、春子がああして三人も友達をつれて来ているから小屋は騒ぎだがね。