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Japanische Klassiker mit Furigana

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しげき「すいせんともくぎょ」

三好十郎の仕事 別巻

三好 十郎

Lesen Sie 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.145 Zeichen · 440 Bildschirme

Aozora Bunko

金吾 八つが嶽でやすか? 今からじゃ、だけんど、皆さんの足じゃ、どうでやしょうか!

敏行 なあに、たかが一里たらずだろう、平気さあ。ああやって赤岳なんぞ鼻の先に見えてるんだもの。

金吾 いやあ、あんなふうに見えちゃいますが、登るのはグルグルと右手へ廻りこんでやして、第一、ちゃんと仕度しておいでんならねえと、あぶのうがす。

春子 敏行さんは偉らそうな事言ったって、たより無いのよ。おとついだって、この先きのちっちゃな沢を登るんだって方角がわからなくなって、しまいにベソかくんですもの。心細いったら!

敏行 バカあ、ベソかいたのは春さんじゃないか!

敦子 (金吾に)ホントに、お願いしますわ。途中まででもいいから登ってみたいの。

金吾 んでも、俺あ今日中にここを掻いとかんと困るで。

春子 だってそりゃ又明日だって出来るんじゃない金吾さん、お願い。ね!

金吾 そうでやすか。んでも、こんなナリだし……

春子 いいじゃないの。このワラジはけば、そら。さ足を洗って。(と、しゃがんで、金吾の足に手で水をかける音)

金吾 どうも。(恐縮して)いえ、いいんでやす。(しかたなくガバガバと手足を洗って上にあがる)