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Japanische Klassiker mit Furigana

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しげき「すいせんともくぎょ」

三好十郎の仕事 別巻

三好 十郎

Lesen Sie 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.145 Zeichen · 440 Bildschirme

Aozora Bunko

両方とも顔から首から血だらけにケガをして

ケモノのようにたたかっている!

いけない! いけない! いけないと

起きあがろうとしてもギブスをはめた身は

どうしても起きあがれない

お父さん! 花婆やっ! お父さんっ!

誰か来てっ!

もがき苦しんでいる間も

表の騒ぎはやみません

どこかでしきりと井戸水をくみあげる音もする!

わーっ、そっちだ! あぶないっ!

ウォーッ! と男の人たちの声々!

バリバリバリッと何かのこわれる音!

ああ、どうしよう?

お父さんが殺される!

早く来てっ! 誰でもいいから早く来てっ!

畳に爪を立てるようにもがく!

そこへ出しぬけに窓の雨戸をガタン・ゴトン・ガラリと押しのけ

障子をサッと開けながら

「光ちゃん、光ちゃん、どうした?

おれだよ、昇だ、大丈夫だよ!」

昇さんは目をギラギラと昂奮した顔をして

頭から肩からグッショリと水に濡れてる!

しかし直ぐハッハと笑って見せて

「光ちゃん、心配しなくてもいいよ

一時はどうなるかと思ったけど

もう大丈夫だ、ハハ

おれ、光ちゃんのこと思い出してさ

どうしてるかと思ったもんで駆けて来た

やっぱり小父さんも婆やさんも光ちゃんのこと

置いてきぼりで行ったんだな、ハハ