Japanische Klassiker mit Furigana
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しげき「すいせんともくぎょ」
三好十郎の仕事 別巻
三好 十郎
Lesen Sie 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.145 Zeichen · 440 Bildschirme
来年早早お式ですって。
勝介 すると今度春が戻って来れば、若奥さん同志が出合うわけか。まあまあ、ここで別れるのがお互いの娘時代に別れるわけか。泣けてくるのも無理はない。
春子 お父さまは、直ぐにそうやって人をからかう!
勝介 ははは、だが、敦子さんと言えば、あのイトコの、香川君――と言ったね、去年の夏、信州に一緒に来た――あれは、その後フッツり見えないが、どうしたろう?
春子 香川さんは、……去年の暮れに、ブラジルにお渡りになったんですって。
勝介 ブラジルとね。そう言えば、そんなことも言っていたようだったな。いや、それもいいだろう。若い者はそれぞれに思い切ってやって見ることだ。
春子 (クスクス笑って)信州の La grande main お元気かしら?
勝介 グランド・マン? なんだ?
春子 大きな手。
勝介 ああ金吾君か。はは、いや、あれは又あれで立派だ、うむ。私がやりかけていたカラ松の苗床の世話いっさいを委せて来たが、あの男ならばチャーンとそいつをやりおうせてくれるだろうと安心できるから妙だ。どう言うのかね? どこと言ってチットも目立たない人間だが――
春子 でもあの人のことを思いだすと、なんだか私、すぐおかしくなるの。