Japanische Klassiker mit Furigana
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しげき「すいせんともくぎょ」
三好十郎の仕事 別巻
三好 十郎
Lesen Sie 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.145 Zeichen · 440 Bildschirme
ええ女だなあ、ありゃおっとと! (あわをくって、既に、動き出している汽車を追って、飛び乗る)……あばよう!
金吾 うん! ……(ガタン、ゴロゴロと汽車が出て行く)
汽車の音、遠ざかり、消える。あたり静か。
金吾それをチヨット見送っていてから、ゆっくり砂利を踏んで歩き出す。――駅前の茶店の店先あたりで、誰かが弾いている大正琴の「男三郎の歌」の曲が、ちぎれちぎれに近くなる。
そこへ下り列車の音が近づいて来る。
それを聞きつけて再び待合所の方へ早足にもどって行く金吾のザクザクという足音――列車駅に入って来て停る。その物音と人声。
四五人の乗客がプラットフォームに降り立って足音をさせながら改札口に来て切符を渡して待合所を通りぬけて出て行くザワメキ。
乗客三(男) これ、乗越したんですがね、いくら払えばいいかね?
改札 精算は向うの窓へ行って。(言っている内に乗客たちの足音が消えて、そこへ近づいて来る女の靴音と下駄の音)
金吾 ああ、春子さま、こっちでやす!
春子 (近づいて来ながら)あら、金吾さん!(後ろを振返って)鶴や、荷物はそのままでいいから、嬢やに気をつけてね。
鶴 はい、はい。