Japanische Klassiker mit Furigana
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しげき「すいせんともくぎょ」
三好十郎の仕事 別巻
三好 十郎
Lesen Sie 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.145 Zeichen · 440 Bildschirme
なんでもええから直ぐに出て行ってもらえ、叩き出しちまえと、いきり立つ始末でね。はは、いえさ、私にしたって、昔の事を思い出すと、あんな事で春子さんをシンからうらんだ事があるからのし、初めて会っても、あんまり虫が良すぎるという気がして、正直、憎らしかったわな。やっぱし、私あ、これまで焼餅やいていたんだね、だけんど、ああして乞食みてえになって、弱り込んで、泣いてお礼を言っている人を見ると、まるでへえ、あどけないと言うかなあ、なんか、子供みてえに良い人だもん、憎らしがってなぞおれはせん。みんな、春子さんのせいじゃ無え。運が悪い。そのせいだって気がしてなあ。……(鼻をクスンと鳴らして)わしまで泣いちゃった、うん。
金吾 すまねえ、お豊さん! どうも、こんなにお前に心配かけて、俺あ何と言っていいだか――この通りだ。
お豊 あれ、なあによ、ふふ、そういうつもりだあ無えよ。とんかく、オチクボに連れてって、よくめんどう見てやってくんなんし。
金吾 別荘の方へ連れて行くべえ。こうして、そこの芳平さんとこでゴム輪のリヤカア貸してくれたしな。フトンは、こっちのお借りして行くか。