Japanische Klassiker mit Furigana
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しげき「すいせんともくぎょ」
三好十郎の仕事 別巻
三好 十郎
Lesen Sie 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.145 Zeichen · 440 Bildschirme
十日や二十日こっちへ寄らないからと言って、浜子さんのように気を立てることは要らないと思うんだ。
浜子 そりゃ石川さん、あんたが横田という人間をよく知らないから、そんな事言うんだ。私は十四年以来の仲ですからね、あの人がここの先の黒田敏行という人に取り入って、とうどうセメント会社を乗取って、今じゃその敏行という人はすっかり落ちぶれているそうよ。――そういう横田の裏も表も私は知りつくしているんだ。ずるいと言っても、まるであんた――この家にしたってそうじゃないの、私をこうやってかこって、第二号邸で自分の持物でいながら名儀をあんたのものにして、あんたは西洋館の方に住まわせているというのが、自分のおかみさんへのカモフラージュだけじゃ無い、税金のがれのためなのよ。そういう人間なの横田というのは。
石川 はは、それはあなたの焼餅半分の邪推だ。社長はそんなチッポケな人物じゃないですよ。
浜子 へっ、そりゃあね――
鈴 あのう、奥様……(障子の内の二人が、ピタリと黙る)
浜子 ……なんだえ鈴や?
鈴 お客様が見えたんですけど、なんですか柳沢さんとか言う、田舎の方のようですけど――