Japanische Klassiker mit Furigana
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しげき「すいせんともくぎょ」
三好十郎の仕事 別巻
三好 十郎
Lesen Sie 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.145 Zeichen · 440 Bildschirme
ウソかホントか、事務所の人の言うのには、前から春子さんに同情していた工夫の人と二人で駈け落ちをしたんだと言いやす。ガックリして金吾さん信州へもどって来てね。急に十も年をとったように、いっとき寝こんでしまった、……「お豊さん、敦子さまがこれまでなんどもおっしゃった通り、春子さんは、つまらねえ女だ。俺あ今度こそそれが骨身にこたえてわかった。だのに、俺あ、その春子さんを、心からうっちゃることが出来ねえ」……そう言って金吾さん――しみじみ溜息をつきましたよ。あれは昭和六七年ごろだったかなあ、――その時分、満洲事変が起きて、それからその次の年には上海事変が起きる。そいから、たしか五・一五事件たらいうこともその年に起きて、そんで満洲国がでける。国際連盟を脱退するの、二・二六事件というのもありやしたね……そいから蘆溝橋で戦争が始まって、日支事変が焼けひろがる。へえ、わしらには何のことやらわからねえ、どえらいことがバタバタとつづいて起きて、今から思うと何のことはねえ、太平洋戦争がおっぱじるまで、思い出してみると一息だったような気がしやすよ。その間、ここら山ん中でもいろんなことが大分変ってね、息子や親父を出征さしたり戦死さしたりした家も多かったが、一番大きなことは食糧増産々々々々で、あっちでもこっちでも、えらく開墾の仕事