Japanische Klassiker mit Furigana
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しげき「すいせんともくぎょ」
三好十郎の仕事 別巻
三好 十郎
Lesen Sie 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.145 Zeichen · 440 Bildschirme
やがて川波のひびき、壮六の速度は早いので、前に歩いて行ってる人の下駄の音がだんだん近づいて来て)
壮六 おお、そこに行くのは海の口の林さんじゃねえでがすか?(追いつく)
林 (ふり返って、見迎えて)やあ、これは川合君、珍らしいなあ。
壮六 今日は郵便局は休みでやすか?
林 いやあ、そうじゃねえが、落窪の鈴木の伜が入隊でな、駅まで送りに来た。
壮六 そらあ、ご苦労さまで。鈴木さんというと、実行組合の組合長でやしたね?
林 うん、そうだ。ありゃ俺の遠い親戚にあたっててね、ふだんおだやかな男だがな、この間、それ、満洲国へ村中入植した、あの大河内村の連中と逢いに行ったりしてな、それ以来、ここらの高原農業も満洲なみにやらねえじゃならんとか言いだしてね、そこへ二番目の伜に赤紙が来てな、すっかりどうもカーッとなっちまって。実は例の柳沢金吾君の問題なんぞも、どうもだんだん折合いがつけにくくなって、わしも間に入って困っているんだ。
壮六 実はそのことでやす林さん。わしは轟さんに今逢ってきやして、いや轟さんも、実はこれ以上間に入るわけにもいかねえてなことで、それに、落窪の水田が大方轟さんの持田であるために、あの方の立場もなかなか複雑なようでやしてね。