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Japanische Klassiker mit Furigana

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しげき「すいせんともくぎょ」

三好十郎の仕事 別巻

三好 十郎

Lesen Sie 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.145 Zeichen · 440 Bildschirme

Aozora Bunko

たから昭和の十六年だ。なんでも東京でひどい病気になられたそうで、その後の養生をこっちでさせてえつうので敦子さまと敏子さまが連れて来さしってね、その春の末から秋まで別荘で寝たり起きたりしていなすった。その間、金吾は例の通り、ちゃんとめんどう見てやってね、一生一度、半年近く春子さまとシンミリ暮したわけだ。

はは……(と寂しく笑って)といっても、金吾もその時は白髪の方が多いジジイになったし、春子さんも、もういい年で、すっかりやつれてしまいなすってね、それに、病気がひどい熱病だったそうで、それ以来、どういう加減か、頭がすっかりぼけてしまって、どうにかすると十二三の子供みたいになっちまった。それまでの苦労があんまりひどかったせいもありやしょう。何を見てもすぐにおびえる風でね、ただもうお豊さんの娘のお仙ちゃんや、その弟で金吾の後取りの金太郎、これはもう十四五になって金吾の内へ来たっきりになっていたが、この金太郎やお仙ちゃんを相手にして、まるで小さい子のように遊んでばかりいなすってね、それに東京からこっちへ来る時に拾って来たという犬をえらく可愛がっていやしたっけ。