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Japanische Klassiker mit Furigana

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しげき「すいせんともくぎょ」

三好十郎の仕事 別巻

三好 十郎

Lesen Sie 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.145 Zeichen · 440 Bildschirme

Aozora Bunko

敦子も泣きだしている、二人の女の泣声にまじって、木戸と金吾と杉夫も泣いてるようで洟をすすりあげる音。春子だけがキチンと坐って、サイレンの音を聞いているようだ……

敦子 (語り)ホントに不思議なような気がいたします。そうやって、子供のようになってしまった春さんの言うことに誰も抗弁することができなかったのです。それはもう理屈やなんかではありませんでした。もう誰が何といってもテコでも動かないような、何かしら厳かなような態度だったんですの……それで万事が決って、その晩身内の者だけが集まって、氷川様でかたちばかりの結婚式を挙げ、してその翌朝、杉夫と敏ちゃんは入営見送りを兼ねて、二人で広島の方へたって行ったのです。その後、春さんは私のところに引とり、金吾さんは家のことがあるので、いつまでも東京に居るわけにはいかないので、信州へ戻って行きましたけど、妙でございますねえ、その晩の結婚式の間も、それから家へ戻ってささやかな披露の酒もりをしている間も、春さんは殆ど一言も口をきかないで、ただ嬉しそうにニコニコしていましたが、その眼がしょっちゅう金吾さんの方を見ているのです。