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Japanische Klassiker mit Furigana

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しげき「すいせんともくぎょ」

三好十郎の仕事 別巻

三好 十郎

Lesen Sie 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.145 Zeichen · 440 Bildschirme

Aozora Bunko

それが暫く続いて、やがて間遠になる。大きな駅の、すぐ外にある地下道の入り口近く、そこを防空壕がわりに、声をひそめてうつ伏せていた、二十人ばかりの乗客達が、それまでシーンと息を殺していたのが、やっとモゾモゾと動き始めた気配。咳をする声など。

男一 やれやれ、もう敵機は退散したんですかね?

警備員 もうちょっと待っていて下さい、はっきりしないから。

(遠くで空襲の状態をアナウンスしているラジオの声。言葉は明瞭ならず)

男二 え? 南方洋上に空母二――か・

男三 航空母艦が来てるのかね?

男二 どうもはっきりしねえなあ。

警備員 駅の舎屋のてっぺんの拡声機が、この間の空襲でやられちゃったもんですからね。

男一 もう戦は負けてるんだからよ、いい加減に、手を挙げたらいいんだよ、まったく。

女一 (中年すぎのしっかり者)何をおっしゃるんです! 今頃そんなことを言う人は国賊です。いえ、スパイだわ!

警備員二(靴音をさせて近づいて来ながら)山下君ご苦労。今のは偵察機だったらしいや。

男二 そいじゃ、もう、出て行っていいんですね?

警備員二 そうだなあ――航空母艦が来ているようだから、下手をすると小型機がつっこんでくる恐れがあるんじゃないかなあ。