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Japanische Klassiker mit Furigana

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しげき「すいせんともくぎょ」

三好十郎の仕事 別巻

三好 十郎

Lesen Sie 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.145 Zeichen · 440 Bildschirme

Aozora Bunko

金吾 銀座つうところの裏だがな、そこに敏子さまが留守番をしている店があってな、そら、敦子おばさんの内の支店だ。

金太 だけど春子おばさん、どうして野辺山の方へ来て暮さねえかな。したら空襲なんず、ねえのに。

金吾 うむ、俺もこの前にこちらへやって来た時に、そう言ってすすめたし、敏子さまもそうしてくれちって、じょうぶ言ったがな、どうしても銀座のその店に居るつうだ。なんでも敏子さまのご亭主の杉夫さんつうのがな、出征しちゃった後、去年敏子さまに赤ン坊が生れてな、そいで、その赤ン坊と敏子さまを守ってやるのは、出征してる杉夫つう人に対する自分の義務だと、そう言ってな。

金太 ……あ、えらあ火事があったな? こっちの左の方だよ。

金吾 うーむ。こらあ空襲でやられたんじゃねえかな。

警防団員(そこに立っていたのが、カギ棒をガツンと石の上について)おいおい君たち、何処へ行くんだ?

金吾 あのう……銀座の方まで行きやす。

警防団員 けど、まだ警報は解除になっていないんだから危いぜ。

金吾 へえ、どうも……(歩き出す。焼跡の木や煉瓦ガツン、ガツンと叩いている音が近づく。それに警防団員が歩みよって)