Japanische Klassiker mit Furigana
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しげき「すいせんともくぎょ」
三好十郎の仕事 別巻
三好 十郎
Lesen Sie 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.145 Zeichen · 440 Bildschirme
に疎開している敦子おばさまのところへ行ったのかもわからないので、私もそちらへ行ってみます。市川と、保土ヶ谷の所番地は次の通りです。敏子」そんで、所番地が書いてあるよ。
金吾 そうか……
敏行 うー、ふん、うー――(はじめ、妙な唸り声を出すので、またノドでも詰まったのかと思って金吾と金太郎が見ると、そうではなく、口のはたに飯粒をくっつけたまま、ボロボロ、ボロボロ大粒の涙を流して、泣き出している)おう!
金吾 敏行さん、どうしやした?
敏行 おう、う……(手離しで、オイオイと、ただ泣く)
金吾 ……どうしたんでやすか?
敏行 ……(やっと泣きやんで)金吾君、君の勝だ、いかになんでも、わしももうここまで落ちてはなあ。昔から君という男を、あれだけ馬鹿にしきって、ふみつけにしてやってきたこの俺という人間――この人間の正体がこれだよ。そういう君から、こんなさ中に握り飯を貰って、ガツガツと食っている。笑ってくれ金吾君。春子のことにしたって、春子はむかし、わしの妻で、そいで子までなした仲だが、そして一方君は、それをながめて指をくわえて口惜しいおもいをして来たろうが、今にして思うと、春子という女は君のものだったんだよ。