Japanische Klassiker mit Furigana
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しげき「すいせんともくぎょ」
三好十郎の仕事 別巻
三好 十郎
Lesen Sie 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.145 Zeichen · 440 Bildschirme
金吾はそこの家にはずっと先に一度、行たことがあるので先方でも覚えていてね、そいで春子さんのことを訊くと春子さんはもうずっと来ねえが、おとついだか、敏ちゃんがやって来て、お母さんが一郎をおぶったまま行方が知れなくなったので、こちらへ来たんじゃねえかと思ってやって来た。そう言って、いや、来ねえと言うと、すぐまたその足で横浜の方へ行くと言って立去った。そう言ったそうで、仕方がないので金吾もそこそこにそこを立去って、保土ヶ谷の、その敦子さんの方へ行ってみたそうだ。したら、そこにも春子さんは姿を見せてねえ。横浜の空襲の時に、敦子さんの家が爆弾をうけて、そのとき、敦子さんは足を怪我をなすったそうでね、まだ寝てたそうな、その枕元で敏子さまは看病をしながらオロオロしていやしたそうな。仕方ねえので、こっちから運んで行った米だとか麦だとかを、そっくり置いて、その次の日にそこを飛び出した。金吾はどうしても春子さんを探し出す気でいただ。で金太郎と二人で東京へ引返してな、なんでも一度新宿へ出て、やっとのことで汽車の切符を一枚買って金太郎だけを信州に先に返した。東京で一緒にそうやって連れて歩いていて若い子にもしものことがあっちゃあならんと思ったらしい。