Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
しげき「すいせんともくぎょ」
三好十郎の仕事 別巻
三好 十郎
Lesen Sie 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.145 Zeichen · 440 Bildschirme
町を歩くと、よく鼻血を出しました。
山田先生一家は快く私を受け入れて
もとの女中部屋の三畳の部屋をあてがってくださり
お子さんのめんどうを見たり家事の手伝い、使い走りに
しばらく過した後で
その頃先生が講師をなすっていた夜間の私立大学の
文科の聴講生に編入してもらって
勉強できるようになりました、
後から思うと、当時人手の不足した頃で
それまで使っていた女中が居なくなり
ちょうど私がそこへ来て、女中代りに使われたわけですけど
若い田舎者の私は
朝から晩までコキ使われても、苦になりません
何よりも、夜だけでも勉強が出来るのです
時々は先生の助手としてカバンを持って
教室や講演会へお伴をしたり
先生の書斉で原稿の清書をさせられたりするのも
おそれ多いような、誇らしいような、気がします
ただ幸福で、ワクワクと
夢中になって働らき、本を読み、
飢えたように、物を見つめ
先生の言葉に聞き入りました、
どんな物を見ても、言葉を聞いても
私には、すべて光りが強過ぎて
理解することはできませんでした、
理解しないままに、のみこんだのです、
とにかく私はガツガツと
ただガツガツと、それがなんだか自分では知らないで
尊敬する先生の言葉をのみこみました。