Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

しげき「すいせんともくぎょ」

三好十郎の仕事 別巻

三好 十郎

Lesen Sie 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.145 Zeichen · 440 Bildschirme

Aozora Bunko

国民に知らせずにそれをした軍部への怨みを言う

たしかに、それはそうだろう

しかし事実そのものを振りかえって見よう

今こうなった気持から事実までをも曲げて

自分で自分にウソをつくほど。恥知らずにはなるまい。

そうだったのだ!

大きな恐ろしい決定の前で

国民の大部分が「ヤルゾ」と思った

こうなったら、しかたがない

負けるわけには行かないと思った

これに負けたら日本は亡びる

亡びたくなければ勝つ以外にないと思った

誰にしろ、心から、残りなく喜こび勇んで

開戦万歳を叫んだ人は居なかったが

それぞれの心々に憂い恐れためらいながら

しかしそれらすべてを引っくるめて投げ捨てて

前へ踏み出すほかに途はないと思った

悲しい、いじらしいそのような思いが

そっくりそのままで、気ちがいじみた戦争屋たちの

作り上げたワナにはまる事とは知らないで

国中は、歯をかみしめて、総立ちになったのだ!

ごく僅かの人たちが「しまった」と思った

もっと少数の人たちが「いけない」と思った

だがそんな人たちは何も言わなかった

言えもしなかった、言っても聞はしなかった

だから居ないと同じだった。

すべての人が総立ちになって

大空に血の色を見てふるい立った。