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Japanische Klassiker mit Furigana

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しげき「すいせんともくぎょ」

三好十郎の仕事 別巻

三好 十郎

Lesen Sie 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.145 Zeichen · 440 Bildschirme

Aozora Bunko

五人、十人、三十人とケガをしたり、死んで行く

それでも工場は閉鎖されない

歯を食いしばって私たちは

昨日死んだ仲間の肉片のこびりついた

工具のハンドルにしがみ附いた。

私の通う計器部は

その工場の広い敷地の隅に

こじんまりと独立して建てられた小さい建物で

各種計器の金属部品を

種目ごとに精密検査して包装する仕事が当てられており

私は成績優秀として検査部の組長格の席が与えられ

拡大鏡の下でミクロメエタアつきのゲージに

部品を当てがっては最後の合格不合格をきめて行く役目だった

拡大鏡をのぞいている眼が

過労のために時々かすむ

すると額の眼の上の所が

ギリギリギリと痛んで、吐きたくなる

すると、兵士たちの事を思う

母のことを思う、兄の事を思う

山田先生の言葉が耳の中で鳴る

「われわれが、東洋を確保し、世界を平和に導くためには、今となってはもう、前へ前へと戦い抜く以外に途はない!」

そうだ、途はない!

私の眼は充血したまま、ハッキリする

レンズの中のゲージの鉄がギラリと光る!

夢中で私の手は部品を取り上げる

又取り上げる! 又取り上げる!

ダダダ、ダダ、グヮーンと音がして

ミクロメエタアの目もりがグラリと揺れて