Japanische Klassiker mit Furigana
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へいけがに
伝奇ノ匣2 岡本綺堂妖術伝奇集
岡本 綺堂
Lesen Sie 伝奇ノ匣2 岡本綺堂妖術伝奇集 (へいけがに) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 203.094 Zeichen · 411 Bildschirme
明治以後に出来た怪談劇では、円朝の話を脚色した「怪異談牡丹燈籠」が最も知られている。それから、同じ円朝物の「真景累ヶ淵」が近来有名になった。しかし大体に於いて怪談劇に余り面白いものは少ない。その大関とも云うべき「四谷怪談」とても、昔は知らず、今日の観客はむしろ伊右衛門や直助権兵衛の方に多分の興味を感じて、肝腎のお岩さまの方は二の次にされている傾きがある。
小山内薫氏が曾て云われた通り、怪談は所詮「怪談」で、ストーリーの領分に属するものらしい。劇として怪談の凄味を見せようとするのは、昔でもなかなかむずかしく、殊に現代の舞台の上では猶更むずかしそうである。いかに照明などを巧みに利用しても、あまり良い効果を得られそうもない。私も何か新しい怪談劇を書いてみたいと心がけているが、どうも巧く行かない。その小手調べとして、去年の夏は本郷座に「牡丹燈記」を上演し、今年の春は歌舞伎座に「雷火」を上演してみたが、どちらも舞台の上ではやはり成功しなかった。
在来の怪談劇の狙い所は、事件そのものの怪奇と云うことよりも、早替りとか仕掛け物とかいう一種のケレンにあったらしい。