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Japanische Klassiker mit Furigana

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ちきゅうとうなん

地球盗難

海野 十三

Lesen Sie 地球盗難 (ちきゅうとうなん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 84.072 Zeichen · 168 Bildschirme

Aozora Bunko

「ああ、大隅先生のお話なの。あの先生のお話では、当てにならないわ。よく突飛なことをいって、ひとを脅かすんですもの」

「そうでもないよ。先生は僕たちが知らないような珍らしいことを沢山知っているんだ。知らない者には、それが嘘のように思われるんだが、この世に不思議なことは沢山あるんだよ。とにかくネス湖の怪物の話は本当だよ。なぜって大隅先生はその記事や絵が載っている外国雑誌を僕に見せて下すったもの」

「そう? 本当に出ていたの」

「僕も見たんだから嘘じゃない。しかし先生は云われるんだ。ネス湖の水面から変な格好をした怪物が鎌首をもちあげたのは本当だろうけれど、恐竜などという前世紀の巨獣が今日生き残っているか、どうか、その辺はどうも問題だと仰有っていた」

「ああ、――それでも怪物がネス湖の水面から顔を出したことだけは本当なのネ。本当なら、まあ気味が悪い。いまの世の中に東京駅よりも大きい巨獣が棲んでいるなんて、それだけでもう沢山よ。あたしなんだか急に恐くなってきたわ」

「しかし怪物はそれほど大きかったかどうかもハッキリしているわけではないそうだよ。人間の眼は、近くのものを、遠くにあるように勘ちがいをすることがあって、そんなときには遠くの方にたいへん大きなものがいるような気がするものだそうだ。