Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠3

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠3 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 214.131 Zeichen · 423 Bildschirme

Aozora Bunko

うと思っていますよ。あれが見つかりさえすれば、一人も欠けずに面が揃いますけれど、そうでなくっても、近いうちに花々しくやってみる当りが附きましたのは、みんな親方のおかげでござんすよ。あの時に親方がいて下さらなければ、一座の者は目も当てられない醜態になってしまうところでした」

「俺も少しばかりのお金が、お前さんのお役に立って嬉しいというものだ」

「それから親方、府中でお目にかかった時は、お前さんはたしか、百蔵さんとおっしゃいましたが、ここで銀造さんとおっしゃるのは、どういうわけでございます」

「百蔵の方は近ごろ通りが悪いから、それで銀造と変えたのだ、銀造というのが餓鬼の時分からの名前さ、これから百の方はやめにして銀の方だけにしてもらいたい。もう一つの頼みは、なるべく甲州ということを言ってもらいたくねえのだ、お前と俺との馴染もあの時限りのことにして、人が聞いたら、兄貴だとか親類だとか言って済ましておいてもらいてえのだ」

「ようございますとも。それはそうと親方、お前さんは、ほんとうにおかみさんがないのですか。あの時のお話では、おかみさんは三年前亡くなったようなお話でしたけれど、なんだかあてになりませんね」