Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠3

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠3 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 214.131 Zeichen · 423 Bildschirme

Aozora Bunko

「俺らはここで挨拶したら、もう印度人は廃業だよ、黒ん坊は御免を蒙るよ」

「そんなことは後でいいから早く」

「ねえ君ちゃん、イカサマをやって人の目を晦ますと、こんな思いをしなくっちゃあならねえ、もう印度人には懲々だ」

「そんなことを言わないで早く」

「初めはちょっと出るばかりでいいと言うもんだから、お茶番をするつもりで印度人になってみたら、いつか知らねえうちに大看板を上げてしまって、やれ虎を三十五匹殺したの、印度の王様から勲章を貰ったのと、いいかげんなことを書き立てて事を大きくしてしまやがったから、俺らの引込みがつかねえ、それでとうとうこんな目に会っちまった、ばかばかしい」

「そんな小言をいま言ったって仕方がないよ、早く出ておくれ」

親方の年増は、だますようにして米友をつれて行きました。

「先生、大へんな騒ぎになっちまったね」

与八は道庵に向って言う。

「あはははは」

道庵は笑っている。

「何とも言わずに、黒ん坊が引込んでしまったね」

「あはははは、俺を見たから引込んだのだ、俺の面に怖れをなして逃げ出したのだ。どうだ与八、おれの豪いことをいま知ったか、三十五頭の虎を退治した奴が、おれの面を見ただけで逃げてしまった」