Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠3

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠3 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 214.131 Zeichen · 423 Bildschirme

Aozora Bunko

それにちょっとの隙があれば、もうこの始末だから呆れ返っちまうじゃないか。あれ、まだそんなものを足へ巻きつけて、片一方手で捻くり廻している無器用なザマと言ったら。ほんとに突き倒してやるよ」

「な、なにをするんだ」

「突き倒すよ、片一方手じゃ起きられないだろう、独り立ちで起きられもしないくせに、よくわたしを踏みつけにしたね」

「お前は何か勘違いをしているようだ、おれは今日、組合の方の寄合で千住まで出かけなくちゃならねえのだ、それで遊山かたがた、久しぶりで草鞋を穿いてみようと言うんだ、なにもお前に疑ぐられるような筋はありゃしねえ」

「冗談をお言いでないよ、火事場へ行くんじゃあるまいし、千住まで行くに草鞋を穿いて行くやつがあるものかね、組合の寄合に足ごしらえをして行くなんて、そんなばかばかしいことがあるものかね、千住がよっぽど遠くってお気の毒さま」

「どうも手が着けられねえ、お前がなんと言おうとも友達が待っているんだ、約束がしてあるんだからやめるわけにはいかねえ」

「おや、友達がよかったねえ。そりゃそうでしょうとも、いいお友達がおありなさるんだから、一刻も早く行ってお上げなさる方がいいでしょう。