Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠3
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠3 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 214.131 Zeichen · 423 Bildschirme
ああ、そう聞いては酒がうまくない、世の中が面白くないわい」
「それは我々も同じこと。なるほど、駒井は学問は多少あるにはあるだろう、我々が道楽をして遊んでいた時分に、あいつは青い面をして書物と首っ引きをしていたのだから、相当に理窟は言えるようになったろうけれど、それよりもあいつの得手は上役に取入ることだ、老中あたりに縁があって、胡麻をすったその恩賞で引上げられたのだ、あいつは頼もしそうな面をして老中あたりの頑固連を口説き落すには妙を得ている」
「駒井も駒井だが老中も老中だ、いったい我々甲府勤番を何と心得ている。なるほどいずれも相当にしたい三昧をし尽した報いで、こんな狭い天地に逼塞はしているけれど、以前を言えば駒井の上に出でるものはいくらもある。言わば甲府勤番は苦労人の集まり、粋人の巣と言うべきだ、容易な人間でその支配が勤まると思われるのが大不足だ、相当の人を遣わすのが、我々へ対しての礼じゃ。しかるに駒井如き若年者をよこして我々の頭に置こうなぞとは、見縊られたもまた甚だしい哉。二百余名の甲府勤番がそれで納まるか知らん、駒井を頭にいただいて唯々諾々とその後塵を拝して納まっているか知らん。