Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠3
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠3 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 214.131 Zeichen · 423 Bildschirme
「いいや、いけねえ、あの野郎には、あれでもまだ身に沁みたというところまでは行かねえんだ、もうちっと窮命さしてやる。お前もよく眼をあいて見ておきねえ、なんで下を向くんだ、よ、高さは僅か三十三尋とちっとばかり、下はたんとも深くねえが、やっぱり三十と三尋、甲州名代の猿橋の真中にブラ下って桂川見物をさせてもらうなんぞは野郎も冥利だ。お前も可愛がったり可愛がられたりした野郎だ、よく見ておきねえ、なにもそんな処女みたように恥かしがって下を向くことはねえじゃねえか」
鳥沢の粂の傍にいる女、それは女軽業の頭領のお角でありました。
「親分さん、どうか助けて上げてくださいよう、死んでしまいます、悪い人は悪い人でも、あれではあんまり酷うございますから、早く解いてやって下さいよう」
「いいや、いけねえ。お前もずいぶん、女子供を買って来て危ねえ芸当をさせて銭をもうける職業に似合わねえ、あのくらいの仕置が見ていられねえでどうする。野郎に軽業をさせて今日はお前と俺がお客になって見物するんだ、この桟敷は買切りだから誰に遠慮もいらねえ、首尾よく野郎の芸当が勤まれば、二人の手から祝儀をくれてやらあ」