Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠3
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠3 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 214.131 Zeichen · 423 Bildschirme
「まあ大きい犬」
「わたしのあとを少しも離れないので力になることもありますが、困ってしまうこともあるのでございます。さあ、早くあっちへ行っておいで」
「そんなに言わなくてもよい、主人のあとを追うのはあたりまえだからそうしてお置き」
「それでも、こんなところへ、失礼でございます」
「そうしてお置き」
ムクは許されたともないのに庭先へ坐ってしまいました。
「温和しくしておいで」
お君もぜひなく、そのうえ追い立てることをしませんでした。
「このお菓子を食べさせておやり」
「こんな結構なお菓子を、勿体のうございます」
お君はそれを辞退しました。お銀様は別段に強いるでもありません。
「今日は雨が降って淋しいから、お前、その伊勢の国の話をしてごらん、わたしはどこへも出ることがいやだから、他の国のことは少しも知らない」
「お嬢様なぞは、お出ましになってごらんあそばさずとも、御本や何かで御承知でございましょうから」
「名所図絵やなにかで、わたしも御参宮のことを知らないではないけれど」
「大神宮様あっての伊勢でございますから、あの通りはたいそう賑やかでございます、その賑やかなところで、わたしは暮らしておりました」