Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠3
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠3 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 214.131 Zeichen · 423 Bildschirme
お絹は忠作をうまく使って、番頭も小僧も兼ねた仕事をさせ、自分は蔭で好きなことをして面白おかしく暮そうという目算であったのが、その事業はどうやら思うようにゆくが、お絹の目算は外れ、肝腎の金銭の出納、収支の自由は忠作が一手に握ってしまって、一分一朱も帳面が固く、お絹がかえって虚器を擁するようになってしまったから、厭気がさしてたまらないのです。
四
貸金を集めに一廻りして来た米友。
神田の柳原河岸を通りかかったのは、今で言えば夜の八時頃でした。懐中には十両余の金があって、跛足を引き引きやって来ると闇の中から、
「ちょいと、旦那」
呼ばれて足をとどめた米友の友造が、
「誰だ」
「様子のよい旦那」
闇いところから呼んでいるのは女の声。ちょうどその時分、他に往来がとだえていたから、友造を見かけて呼んだものに違いないと思われます。
「俺らに何か用があるのかい」
「こっちへいらっしゃいよ」
「お前はそこで何をしてるんだ」
「そんなことを言わずに、こっちへいらっしゃいよ、ほんとうに様子のいいお方」
「ばかにしてやがら」
「小作りで華奢なお方」
「ばかにしてやがら、小作りだろうと大作りだろうとお前の世話にゃならねえ」