Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠3

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠3 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 214.131 Zeichen · 423 Bildschirme

Aozora Bunko

「そうだ」

「印度の人というのは、みんなあんなに面も身体も黒いのかねえ」

「黒ん坊とさえ言うからな」

「どうしてあんなに黒くなるんだろうな、染めたわけじゃあるまいねえ」

「染めたわけじゃない、印度は熱い国だから日に焼ける、日に焼けると色があんなに黒くなる」

「へえ」

「なんしろ冬というものがなくって、夏ばかりある国だ、その夏がまた日本よりも十層倍も暑いのだから、そこに住むやつらは照りつけられて、あんなに黒くなる」

「ずいぶん黒いなあ」

「さあ評判評判、印度の国はガンジス河の河岸で生れました稀代の槍使いはこれでござい、ごらんの通り、身の丈わずか四尺一寸なれども、槍を使うては神妙不可思議、これまでこの男の槍先に斃されましたところの虎が三十八頭、豹が二十五頭、そのほか猛獣毒蛇をこの一本の槍先で仕留めましたること数知れず、或る時ヒマラヤ山の麓におきまして不意に一頭の猛虎に襲われましたる折に、右の股を牙にかけられ、すでにこうよと見えたるところを、取り直して、グサと突込みました一槍で、猛虎の口から尻まで突き通して仕留めましたその働きが、国王殿下のお耳に入り、この通り首にかけたる金銀のメタル、これが印度国王殿下からの賜わり物にござりまあす。