Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠3

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠3 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 214.131 Zeichen · 423 Bildschirme

Aozora Bunko

「お伴を致しやしょう、お伴を致しやしょう」

二人は相携えて城内から一蓮寺をさして出かけました。

「神尾の殿様にも困りものでございますな、ああなると手が附けられませんからな」

金助がいう。

「むむ、まったく困りものだ、甲府勝手へ廻されたのを自暴で、ああしておいでなさるんだから、何をするか知れたものじゃねえ。金公、お前ぬからず目附をしていてくれねえと困る」

「へえ、承知でございます、お頼まれ申した通り、神尾の殿様のなさることは一から十まで、わっしが方へ筒抜けになっていますから、今日なんぞも一蓮寺の和歌の会へお出かけなさって、まだお帰りのねえことまで、ちゃんと心得ているのでございます」

「そうか、大将もう一蓮寺へ出かけているのか。では向うへ行って、変なところでぶつかるかも知れねえ。金公、ここいらで一杯飲んで行こう、中へ入ると落着かねえから」

市五郎が先に立って、金助を柳屋というのへ引っぱり込みました。

この別室には、問題の神尾主膳がお君の来るのを待っているとは知らないで、二人はそこで一杯飲むことになりました。

「どうもおかしいぞ、あすこに供待ちをしているのは、ありゃたしかに神尾の草履取」