Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠3
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠3 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 214.131 Zeichen · 423 Bildschirme
と言ってはポカリ、ポカリ、ポカリと撲ります。
「役割を撲るのはよくねえ、役割を十八も撲るなんてそんなことがあるものか、せめて十三ぐらいにしておけ」
続けざまにポカポカと撲りました。木戸の前にいた見物も、どちらかといえば見世物側に同情があって、市五郎の大面を憎がっていたのですから、そうなると面白がって、
「お前方は役割を撲るなんて、飛んでもないことをする、まあ俺たちに任してくれ」
と言っては市五郎をポカポカと撲る。気の毒なのは市五郎で、ポカポカと八方から拳の雨を蒙って、半死半生の体にまで袋叩きにされてしまいました。
「覚えていやがれ、役割の市五郎に、よくも恥をかかせやがったな」
役割が撲られたという噂が八方へ散ると、ちょうどその辺の賭場やなにかに集まっていた多数の折助が、それを聞きつけたからソレと言って飛び出して来ました、それで事が大きくなりました。
折助連中といえども、そう役割ばかりを有難がっているものはない。なかには市五郎がテラを取ったり頭を刎ねたり、自分ばかり甘い汁を吸って、こちとらにはケチで、そのくせ、いやに大物ぶっているのを面憎がっているのもあるのですから、市五郎がここで撲られたことをかえって面白がって、都合によっては自分も大勢と一緒に袋叩きの方へ廻ろうという連中もないではないのですから。