Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠4

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠4 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 264.133 Zeichen · 524 Bildschirme

Aozora Bunko

ともかく、明日にも馬場を拝借して一責め致してみたいと存じ申す。その節、実地につき拙者の心得申したるところをいささかながら御参考のためにお話し申し上げたい、また拙者の流儀が他流と異なるところをも多少なりと御覧に入れたい」

こう言って諄々と語るところを見れば、必ずや相当の自信がないものではないと思わせられるのであります。

主膳はこの人を招くことにおいて非常な苦心をしました。人を遣わして信州から、わざわざ招かせたものでありました。それは無論、流鏑馬の当日に手柄を現わし、己れが面を立てると共に、駒井能登守に鼻をあかさせたい心からでありました。表向きは自分の家中ということにしておくけれど、このことが済めば多分の礼を与えて送り帰すという、客分の待遇で迎えて来たものです。

宇津木兵馬はその時分、もうすっかり身体が癒っておりました。身体は癒ったが、まだここを立つというわけにはゆきません。

今は日に増し元気も血色もよくなってゆくのに、兵馬はひとりその部屋で机に向って読書に耽っておりました。

その時に、二階へ上って来る人の足音を聞きました。それが二人の足音であった時には、お君がお松の手引をして来るのであるし、それが一人の足音である時は、能登守が見舞に見えるのが例でありました。