Japanische Klassiker mit Furigana
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きめんじょうのひみつ
奇面城の秘密/夜光人間
江戸川 乱歩
Lesen Sie 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 150.254 Zeichen · 300 Bildschirme
」
山本総監がたずねました。
すると明智探偵は、いすを前にのり出し、大机にひじをついて、ひくい声で話しはじめるのでした。
「じつは、こういう計略を考えたのです。四十面相のヘリコプターが、たえずT町へやってくる。それをうまく利用するのですよ……。」
明智探偵は、そこでいっそう声をひくくしましたので、総監をはじめ、捜査課長も中村警部も、ぐっと顔を前に出し、四人が頭をくっつけるようにして明智のないしょ話をききとりました。
「うん、おもしろい。明智君らしいやりかただ。ひじょうにむずかしいけれども、きみならできるかもしれない。やってみるだけのねうちはあるね。」
総監は明智の話を聞いて、にこにこしながら賛成しました。
「それについて、中村君、きみの部下の三浦刑事をかしてもらいたいんだがね。あの男は、警視庁第一の変装の名人だからね。」
明智が中村警部にたのみますと、警部はこころよく承知しました。
「いいとも、三浦はたしかに変装がうまい。四十面相までいかなくても、十面相くらいのうでまえはあるよ。あの男がやくにたつなら、どうかつかってくれたまえ。」
それから三十分ほど、こまかいうちあわせをしたあとで、この総監室の秘密会議はおわりました。