Japanische Klassiker mit Furigana
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きめんじょうのひみつ
奇面城の秘密/夜光人間
江戸川 乱歩
Lesen Sie 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 150.254 Zeichen · 300 Bildschirme
そのうちにポケット小僧は、岩の廊下にひらいているひとつのドアの中へ逃げこみました。
のっぽの初こうも、すぐにその部屋にとびこみましたが、ちびすけは、どこへかくれたのか、いくらさがしても見つかりません。
そこは四十面相が着がえをする部屋で、いっぽうのおしいれのようなところには、いろいろな服が、いっぱいかけてあるのです。
そのおしいれの中も、さがしましたが、ちびすけのすがたはありません。
初こうは、部屋のまんなかにつっ立って腕ぐみをして、すっかり考えこんでしまいました。
みなさん、
ポケット小僧は、いったいどこへかくれたと思いますか。じつに、ポケット小僧の名にふさわしいところへかくれたのです。
といいますのは、おしいれの中に、ずらっとかけならべてある服のなかの、いちばん大きい外套のポケットの中へかくれたのです。
むろん、いくらポケット小僧がちいさくても、ポケットの中へからだをかくすことはできません。外套にのぼりついて、大きなポケットに足を入れたまま、宙にぶらさがっていたのです。
黒い外套に黒いちびすけですから、うすぐらい光では見わけがつきません。
それに初こうは、おしいれの中の床ばかりさがしていたので、上のほうで宙づりをしているポケット小僧は、どうしても見つからなかったのです。